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研修と実務の本当の違い

投稿者【モアイ像】

 今年度入社したモアイ像です。今回は研修で学んだことをそのまま実務に当てはめようとして、
思うようにいかなかった経験について書いていきます。

 入社後は、社外研修でJava、社内研修ではC#を用いてプロジェクト型演習を行い、チームでシステムを作る経験をしました。
研修では大きな問題もなく、計画通りに進められたと思っています。

 部署に配属された後はホームページ関連の業務を行っています。
数カ月がたち仕事に慣れてきた頃、既存サイトへの機能・ページ追加を行う小規模な案件を担当することになり、
実務では初めてプロジェクトリーダーを任されました。

 研修でもリーダー経験があったため、当時は特に不安を感じていませんでした。
研修でのプロジェクトは予定通り進行し、大きな失敗なく余裕をもって終了しました。そのため今回も研修の時と同じようにできるのでは?と思っていました。しかし「研修と同じように進めれば大丈夫だろう」と考えていたことが、結果的に今回の失敗につながったと感じています。

 自社で扱っているホームページは、主にPHPで実装されています。
基本的な考え方は他言語と共通する部分も多い一方で、スコープの扱いなどPHP特有の仕様もあり、実務を通じて新たに学ぶ点が多くありました。

 当初は「言語がJavaやC#から変わるだけで、やること自体はそこまで変わらない」と考えていました。
しかし実際には、研修と実務では肩書き(リーダー)が同じでも、求められる判断や責任の重さが大きく異なっていました。

研修と実務での考え方の違い

① 責任の向きが違う
研修では、

  • 遅れても学びになる
  • 赤字という概念がない
  • 期限に余裕がある

というずっと”余裕”がある中での作業でした。
しかし実務となると、

  • 遅れ=コスト
  • 判断ミスは数字で返ってくる
  • 結果責任がある

という現実的な問題が発生し、同じリーダーという立場でも、研修と実務では背負っているものが全く違っていました。

② 判断基準が違う
研修では、

  • 正しい実装か
  • 学習目的に合っているか

を基準にシステムを作成していれば問題ありませんでした。
実務では、

  • 今それをやるべきか
  • どこで妥協するか
  • 誰に任せるか

という研修の時とは違う判断が必要でした。
実務では「正しいか」よりも「今やるべきか」を考える場面が増えました。

③ リーダーの仕事の中身が違う
研修でのリーダーは、

  • タスク配分
  • 進捗確認
  • 技術的な相談役

実務でのリーダーは、

  • 工数・利益を意識した判断
  • リスクの早期共有
  • 「やらない決断」

という、作業を進めることよりも判断することが重要な役割だと感じました。

失敗の原因

 今回のプロジェクトでの失敗は、研修でうまくいっていた進め方を、そのまま実務にも当てはめてしまったことにあります。
リーダーを「まとめ役」として捉え、「判断役」「止め役」としての意識が弱いまま進めてしまいました。

研修では成立し、実務では破綻した理由

研修では以下のような前提があり、その下でプロジェクトが進んでいました。

  • 納期に余裕があり、遅れも学習として許容されていた
  • 詰まる時間そのものが学習になる環境だった
  • 困ったときに相談できる体制が整っていた

その一方で、実務では状況が大きく異なりました。

  • 学習時間には上限がある
  • 詰まっている時間もコストとして計上される
  • 相談しなくても大丈夫そう、と思ってしまった
  • 人数が増えるほど日数は同じでも工数は増える

詰まっている本人(特に私)は「もう少しで解決できそう」と考えがちで、その判断が遅れにつながりました。

今後の対策

今後のプロジェクトを成功させられるように以下のことを意識していきたいと思います。

  • 作業が順調でも、数字で進捗を確認する
    →WBSを用いた進捗管理を徹底する
  • 想定工数から乖離し始めた時点で、早めに上長へ共有する
  • 小規模でも「止める・削る」を選択肢として持つ
  • 学習目的でも、進捗確認は定期的に行う
  • 一定時間以上詰まっている場合は、こちらから声をかけて対応する
  • 実務では「任せる」と「見ない」は別物だと意識する
  • 経験を積みながら、プロジェクト全体の工数を見積もれる感覚を身につける

今回の学び(まとめ)

 研修で得た技術的な知識や経験は、実務でも多くの場面で役立ちます。
一方で、納期や工数といった制約条件の中では、研修と同じ進め方では対応しきれないこともあると今回実感しました。

 次にプロジェクトリーダーを担当する際には、今回の反省を踏まえ、進捗管理を徹底しながら、
より慎重かつ柔軟に判断していきたいと考えています。

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